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DAISUKE NAGAE

Computer Graphics and Visual Effects

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Electric State Feature Film 2025

Role: DFX supervisor

Responsibility:

・Supervision, review for the asset except hero acting character and develop the crowd robots

・Establish the workflow, publish and render pipeline with Pipeline Supervisor

・Oversees CG and Comp Supervisors and leads the evaluation of the technical requirements and potential approaches for the show and show set-up, responsible for ensuring the determination of an optimal course to achieve the client and VFX Supervisor’s vision

・Partners with Digital Producer to lead ongoing staffing discussions and ensures limited resources are effectively tasked by matching artist skill set to assignment; identifies cross utilization opportunities whenever possible



VFX Production credits: Digital Domain

CLIENT : Netflix

Director : Anthony and Joe Russo

久し振りのHPの更新になりました。

今回はSimon Stålenhag (シモン・ストーレンハーグ)のグラフィックノベルを基にした、アメリカのSFアドベンチャー映画Electric Stateの紹介です。2025年に短い期間限定で劇場公開されたのち、Netflixにてオリジナル映画作品として公開中です。

この映画を担当する何年も前に、Brnes & Nobleだったと思うのですが、偶然この原作を手に取る機会がありました。Brnes & Nobleはアメリカの大きな本屋さんなんですが、映画の原作となった小説やアート作品、コンセプト画集などが比較的豊富に揃っているので、僕のような人間には暇を潰すのに最適です。原作ではVR装置「ニューラル・キャスティング」によって多くの人々が仮想現実に依存し、荒廃してしまった近未来のアメリカを描いているのですが、個人的に印象的だったのは、ストーリーよりもむしろ、その独特なイラストの数々でした。アメリカをドライブしているとよく目にする一般的なアメリカの原風景と、壊れて機能を停止した独特なデザインの巨大ロボットが融合した世界観は、この手のビジュアルを仕事上よく目にする僕の目にもとても印象的に映り、映画を担当できることになってとてもラッキーだと思いました。一旦プロジェクトにアサインされると、そのプロジェクトのVFXを完成させるのに一年以上を費やすことも少なくありません。限りある大切な時間をどんな作品に費やすのかということは、本当に重要なのです。必ずしも興味のある作品ばかり担当できるわけではありませんし、特にこの作品には完成まで2年近くを要したこともあり、「やりたい」と思える作品に出合えたことは幸せなことでした。

この作品で僕が主に担当したのは、プロジェクト全体のワークフローの構築、技術的に足りない部分のディベロップやリソースの管理はもとより、数十体のロボットを含む大量のアセットの準備、DDでは使ったことのなかった群衆ソフトウェアをパイプラインに組み込んでロボットの群衆を作成し、それをレンダリングできるようにするためのワークフローを構築したりと、2年間フルに様々なことにチャレンジしました。チームにもスケジュールにも恵まれ、普段のプロジェクトでは技術的に困難な内容も、比較的余裕を持って完成させることが出来たと感じています。出来上がった映像を見ても、派手さはないものの技術的な余裕が随所に表れており、とても落ち着いて鑑賞することが出来ました。これは僕のような技術者にとってとても大切なことです。技術的に困難だったことが絵に表れてしまっては、視聴者がストーリーに入り込むのが困難になるばかりか、作った僕自身が、恥ずかしくて直視できなくなってしまいます。良くできたVFXは誰も気にしない。CGだとすら気付かれないと言われますが、逆に良くできていないVFXは驚くほど気になってしまうものでもあります。過去には全力でやった結果、それでも残念ながら力及ばずと言うこともあったので、その点で、この作品は後悔のない仕上がりになりました。

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